君が君であるために/新人さん
曖昧に照り輝き
君は照準をなくす
人から言われた言葉で踊り
どこかしこに突入する
子供の頃は
そそのかされて褒められ
大人になってからは
どこまでも自由だ
だが君は知らない
君の本当を誰かが束縛していることを
君は言う
君自身の考えに基づいていると
だが誰がそれを証明できるだろうか
君は今
弾の込められていない空砲を
打ち鳴らしている
君の概念は無価値だ
それは君自身が
そうありたいと願っているから
君よ
本当に自由に羽ばたけ
猛々しく雄々しく
本能を裸の素肌と交換し
高速でこの宇宙を
開け
戻る 編 削 Point(2)