蘇生/
伊藤 大樹
毛布のなかで
太陽が 頭をのぞかせた
わたしはまだ死んでいるから
もう一度 生まれなければいけない
脇腹から肩胛骨をとりだし
きみの白い項に移植する
行き場を失った うるんだ指先が
熱を育てて
朝焼けの順番を待っている
毛布のなかで
うごめく ふたつの?が
地平線までを水浸しに
そんなにも辛抱強く
きみは
わたしが泣き止むのを待っている
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