魂を繋ぐ者/ヒヤシンス
自由を求めて彷徨う魂は蛍。
夜の神秘を嗅ぎ分けて、集まる。
静けさの中にちらちらと煌く光は
あらゆる煩悩を消してゆく。
今ここに在る事の意味を考える者は
光に頼りを探し、朝を迎えるだろう。
充血した赤い目に涙を湛え、
自分の欲する表現に縋るのだろう。
生きなければならない。
愛と優しさをその胸に携えて。
先人の祈りを力に変えて。
過去の魂は蛍となって今年もやって来る。
光に宿る願いを私らは聞かねばならない。
魂を繋ぐ者に新しい太陽は微笑むのだ。
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