グラスはもう少し曇っていた/noman
 
誰かが来るのを待つことはない
何かが訪れない理由を
考えることもない
途切れがちな映像の中で
ピアノの音と誰かの笑い声が
透明な膜を隔てて共鳴している
何かを
落としてきたはずだ
そもそも何を持っていたのか
初めから知らないのだけれど
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