朝食/
はるな
う
私たちを甘やかさない
かたむけたコップ
干からびたくらげ
愛さない
というのももうわからない
満ちたままの潮をかかえて
わたしは
海のない土地で育った
傷ついたテーブルをはさんで向かい合う朝食
カーテンのない部屋に
朝陽が散らかって
うるさいねえと笑いながらパンを食む
あなたを愛さなくなりたいと思う
もういちど溶けあうために
あなたになってしまったわたしを全部剥ぎ取りたい
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