スーパー踊り子豚野郎/5or6
誰がを誰がが非難する批判する文を見て心が騒つく
檻の中のピンク色をした豚が小雨の降る朝に運ばれている
流されていく日々の体臭がアスファルトに流れ
通勤途中の車のタイヤが何台も踏みつけていく
その一台の車の中で
真っさらな肉体で、傷一つ無い体のまま
心は千切れた旗のようにたなびいている
鼻につく豚の体臭と文章
繰り返される諸行は無情
どうしようもなく臭い豚
窓を閉めている
ガラスに映る顔はしかめている
運ばれている
流されている
踏みつけている
そしてたなびいている
鼻につく豚の体臭と文章
繰り返される諸行は無情
豚が鳴いている
泣いているのか
反論しているの
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