夜底にて(改訂)/ひだかたけし
 
肉を蝕ばんでいく
命を物へと粉砕していく
サクサクシャリシャリ響き
その処刑機械の不断の作動が
私から生き続ける気力を奪い取る

もう疲れたよ休ませてくれよ

夜底に転がる一つの自我が
嘆願する、ぐったりと

しかし許されはしないのだ
粉砕され空洞化していく己が
時に浮かび 時に迫り 時に落ちて来る
互いに繋がらないイマージュまたイマージュを
遠く静かに木霊する、何かに導き繋げない限りは
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