デリシャス・メニュー/ホロウ・シカエルボク
けに設えられた夜
街路に漏れた祝福と、反逆が
肉ごと毟り取られた血管のように輝く兆し
修道女たち、火をつけられて逃げ惑い
敬虔な消し炭になる
報われぬ見苦しい男どもがそれを掻き集め
行き場のない隆起した陰茎を擦り付ける
己のそれが磨耗する音が
彼らには聖女の嬌声に聞こえる!
やがて馬鹿げた悦楽が終焉を迎える時
彼らの瞼は二度と
くっきりと開かれることはない
彼らの亡骸は用途のない沼に沈められ
墓石がわりに燻製した陰茎が残される
鴉が食らい尽くすまでは覚えていて貰えるだろう
細かな埃のような虫たちは食い物を求めて彷徨き回るが
先にも述べた一例のようにもう死体は人の集
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