五月雨の朝/
信天翁
近所から けたたましくも
聞こえてきた
一一九の 唸り音
さぞや 顔色かえて
いられるのだろう
担架以外のご家族さまは
あぁ あぁ それは
それこそは
決して 他人ごと とは
おもわれない
卒寿となった
お独りさま
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