朝ごはん/水宮うみ
 

朝起きると夢のなかにいた。
目覚ましアラームはなぜか「ワレワレハウチュウジンダ」になっていたし、窓から見える空はフルーツジュースみたいな色をして輝いていた。
宙に浮かぶスマホが言うには、僕はこれから子象の行進を食い止めるために、サラダ油を買い占めなければならないらしい。
でも、そんな夢のなかにいたって、僕は朝ごはんを食べたい。

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