朝ごはん/
水宮うみ
朝起きると夢のなかにいた。
目覚ましアラームはなぜか「ワレワレハウチュウジンダ」になっていたし、窓から見える空はフルーツジュースみたいな色をして輝いていた。
宙に浮かぶスマホが言うには、僕はこれから子象の行進を食い止めるために、サラダ油を買い占めなければならないらしい。
でも、そんな夢のなかにいたって、僕は朝ごはんを食べたい。
戻る
編
削
Point
(2)