崩壊/魚骨堂
 
北風 吹いたら 雪が 舞う
真夏の 太陽 凍って 煌めく
ぐるりと 宇宙を 廻った 帽子
かぶれば 空が 落ちても 平気さ

心の 穴から 零れ 落ちてく
涙の 雫を おっかけて いこう?
謎めく 瞳が みつめる 先は
虚構の 世界が 崩れた 墓場


「そうなんだ。君、目が覚めると世界が壊れてたのさ」
「ねぇスプーンのことフォークって呼んでいい?」

植物で できた バビロンの 塔
自分の 声が 理解 不能
言葉が 一人で 旅に 出た後
確かな 事など 何一つ ない

もう一度 根源的に 説明して ください

置き去りの僕と君
…会話がばらばら


空の 破片が 闇を 舞う
命の しっぽに つかまって
言葉が 空に 消えていく

ばらばら の 世界
ばらばら の 言葉
輪郭 が ぼやけ
正体 が つかめない

「あ」 と 「い」 の 間 に ある
関係性 は 何処 に 消えた?

「な ま え が い み を な さ な い せ か い」


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