悠久アンダーグラウンド/薔薇の人
えばいい。
願うなら生まれて来なければ良かった。
どうして生きているの?
それは両親に言われた言葉だっけ。
努力も空しく、専念しきれずに
記憶がどうどうと頭を回り、精神を切り裂いていく。
自決することは出来なかったけれど
自傷だけはいつもしていることで
ベッドに散らばるお薬のシートから錠剤を取り出し貪った。
私は知らぬ間に意識を失っていたようだった
目が覚めるといつもの部屋ではない場所で
辺り一面があの部屋の漆黒のカーテンよりも暗い暗黒に居た
見渡せど、彷徨えどなにも見えない。
けれど、心の痛みは消えていた
空気は淀んでいるけれども、それも心地よく感じた。
いっそずっとここに居られたらいい。
(その願いは既に叶っているのだと知ったのは)
(いつになれど空腹感も眠気も感じなくなったその意味を理解した時だった)
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