響くフルサト(改訂)/
ひだかたけし
フルサトは
星達の天から滾滾と
響きとなり湧出する
影絵となり弾む旋律たちの反復に
貫く主音の自在に伸び沈み躍る
ー音色は何処までも深く柔らかく
かつて己の属していた
界の掬われ音像となり
この胸奥を打ち滾滾と
木霊となり回帰する
己、その到来に
しばし憩い安らぎ透明になる
ー魂の郷愁と憧憬の充たされ
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