【 金魚の遺言 】/
豊嶋祐匠
ソーダーのペットボトルに
一匹の金魚を
落としてみたんだ
君と変わらない生活をする
僕らは
神様なんて
信じもせずに
誰もが好き勝手やってる
広く満たされたそのサイダーの中で
君はどれだけの自由を
感じるのだろう
そろそろ息苦しくはないかと
心配になるのだけど
それでも僕は
お互い様だと
呼びかけるしかなかった
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