sugaru/木屋 亞万
いのか
頼れるものは何もない
どうせなら
全部かき混ぜてしまえよ
だまにならないように
むらのないように
重いものは下に沈み
混ぜるものにこびりつく
振り回されて
痕跡も残さずに
やられてたまるかと
焼かれる前の幸せの躯から
剥がれてべたべた付着する
4月1日の午前中に死んだ
私の身体を火葬すると
さらさらの上白糖になる
だれも骨壺には入れてくれない
吹くままの風に乗って空を舞う
何だよ結局最後まで
甘ったれたままかよ
なんて
数日のうちに
雨に流れ
排水溝の
奥へと消える
どのはなの
こなも
もれなく
あまいので
あつまり
むさぼり
もてあそび
そのくるしみを
だれひとり
しらない
きづく
どりょくも
しない
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