自称詩クラブ/花形新次
 
福岡県の某高校で
自称詩クラブが発足した
部員は現在0名
つい最近まで2名だったんだけれど

そのうちの1人が書いた自称詩

「抑えきれない」

いつも部活で一緒のルナちゃんの
後ろ姿を見るたび
キレイな白いうなじに
切れ味鋭いナイフを突き立てたくなる
キレイな赤い血が噴き出して
白と赤、そのコントラストが
きっとおめでたいんだろうな
私の顔も返り血を浴びて
唇に付いたのを舐める
少し鉄の味がする
そんなことを考えて
いつもうっとりしてしまう
ルナちゃん
ポケットには
折り畳み式のナイフが
今も入っているよ



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