自称詩クラブ/花形新次
福岡県の某高校で
自称詩クラブが発足した
部員は現在0名
つい最近まで2名だったんだけれど
そのうちの1人が書いた自称詩
「抑えきれない」
いつも部活で一緒のルナちゃんの
後ろ姿を見るたび
キレイな白いうなじに
切れ味鋭いナイフを突き立てたくなる
キレイな赤い血が噴き出して
白と赤、そのコントラストが
きっとおめでたいんだろうな
私の顔も返り血を浴びて
唇に付いたのを舐める
少し鉄の味がする
そんなことを考えて
いつもうっとりしてしまう
ルナちゃん
ポケットには
折り畳み式のナイフが
今も入っているよ
戻る 編 削 Point(2)