正しさたち/
草野春心
誰かはしらないが
そこに座っているものが
瓶をあけ 液を飲み口を拭い
わたしを木の葉のように見つめる
これといって使いみちのない
色とりどりの正しさたちが
袋のなかでがさがさいう
なんだかうるさい
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