ムーミンについて(その二)/tonpekep
 
「トロール」とは北欧の童話に登場する精霊のことらしい。フィンランドでも伝説的な存在で、人間を驚かせたりだましたりする、ちょっとやっかいなやつ的感じの妖精で、ムーミンもこの精霊の一種ということだ。ただ、ヤンソンの描くムーミン族は、アニメでもご存じの通り、とても素直でやさしい心の持ち主として表現されている。

ムーミンの他にも彼女の作品はあるらしいが、ここでは割愛させてもらう。
小説のムーミントロールの第1作は『小さなトロールと大きな洪水』(1945年)である。小説ムーミンシリーズはこの第1作『小さなトロールと大きな洪水』から最終刊『ムーミン谷の十一月』(1970年)までの計9冊で、約26年間か
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