宝石の島/stereotype2085
不幸せの尾を追い 迷い込んだ迷路には
厄介な問題を抱えた 聾唖(ろうあ)の男たちがいた
彼らは僕らを睨みつけ 時には唾を吐きかけた
僕は泥のついた頬を ぬぐって前を見据える
街灯には蝶が止まり 妖しげな光をまき散らすけど
心の奥底に眠る少年が 僕の未来を変えていくのさ
手の届きそうな宝石の島 そこには限りない時間があり
あらゆる夢が叶えられて その人がいるべき場所に立つ
君と二人で出掛けようか 箪笥(たんす)にしまった秘密も投げ捨てて
手に手を取って駆け出して 未来行きの船に飛び乗ろう
誰もが二人を祝福しない 時には呪詛(
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