若者と老人/
狩心
た
それを見た僕が気分を良くして
口笛を吹きながら歩いていたら
たまたますれ違った老人が
僕よりも上手な口笛で答えてくれた
すれ違った後に振り返ると
その老人も振り返っていて
手を挙げて親指を立ててグッとして 笑顔で
「良い一日を!」と言ってくれた
僕もすぐさま同じように返した
二人は永遠の一瞬を分かち合った後に
お互い背を向けて違う方向へ歩き出した
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