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狩心
絶対に出会うことのない心臓が
破裂しそうなくらいバクバクして 浮力をなくして
一粒の涙を落とすように
ミズシラズの闇の底へと沈んでいった
冷たい路上で目覚めた少年には名前も父親もいない
ただ、耳の奥にかすかに残る 「 君をこの世界に産み落とすべきではなかった 」 という響きが
彼を生へと駆り立てた
彼にとってそれは、
何事にも変え難い
やさしさ以外の何者でもなかった
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