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青の群れ
ら
きっとまたどこかで再会することができるけれど
できることとすることとが違うということも
わたしたちは知っている
明け方や、月曜日の雨や、隣の家のドアの音
今日もだれもが生活している
捨てられないもので散らかった部屋も
母親に捨てられてしまう思い出もそこにある
季節の変わり目に少し前に使っていた柔軟剤を思い出したり
まだ開封していないダンボールの中から裁縫箱を取り出すこと
頼りないお守りをたくさん束ねてあげる
祝福をきみに
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