建設機械/ブラック/朝/五体合体のロボ/希望/TAT
自分に関係は無い彼等の
無垢な営みの全てが
健気で真摯な生活の全てをなぜか
(それは勿論、教科書のような百点ではない。そこには陰口や横着や僅かばかりの悪意や内緒の恋等も含まれているにせよ)
愛おしく眺めている自分が居た
それは入ってはゆけない絵の中の世界のようだ
朝になって上がった雨は匂いだけをそこに残していて
いや
もうひとつ
油混じりの七色の水たまりも幾つか残している
こんな日は何だか希望を信じてみる気になる
世の中にたくさんいる引きこもりも
二〜三人ぐらいは今日出てくればよいのにね
雨上がりの今日
戻る 編 削 Point(6)