開かれた牢獄の中でみんな目的だけが未来だと考えながら生きている/ホロウ・シカエルボク
 
もしれない。きっとそういう結果になるだろうな、とぼくは思う。そういう人たちをこれまでにも結構たくさん見てきたからだ。それはもう、ウンザリするくらい―だからぼくはおそらくはもうしばらく、そうしてきみのことをずっと眺めていなければいけないだろう。ときには少し、面倒くさいな、なんて考えながら。こんなこと言ったってきっとだれにも伝わらないだろうとは思うけれど、そういうのって本当にウンザリするほど嫌な時間なんだ、だけど、諦めて漫画を読んだり、やれやれと首を横に振りながらそこを立ち去ったりするわけにもいかないんだ、だってきみが、もしかしたらある瞬間に自分がしていることに疑問を持つかもしれないじゃないか。(おれ
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