あの娘の胸に赤いバラ/ホロウ・シカエルボク
 
のか外れたのか
まるで思い出せない
きっとやんごとなき事情で天候とはまるで関係のない場所に居たんだろう
なにかとても大切な用事を抱えて天気なんか気にしてられなかったのさ


左足の中指の爪を少々深く切り過ぎて
歩くたびに微量の電流が流れてるみたいだ
痛みが傷や血液を連想させるとき
ぼんやりと思い出すんだ
そう、少なくとも



昨日まではまだ生きていたんだって



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