窓辺の花と最期の日へ/りぃ
 

 一月前のあの輝きは無い
 追い越されてゆく喪失感が襲う部屋で
 一人立ち尽くした
 目の前に広がる二人の世界に
 泣きそうになりながら
 貴方の居ない世界に狂いそうで
 買ってきた植木の花は
 窓辺で揺れている
 カーテンの陰に隠れたり見えたり繰り返して
 そしてきっと見えなくなる
 この目を閉じて
 もう一度貴方に会うその日まで
 花は枯れない。


戻る   Point(1)