マシュマロ/
そらの珊瑚
けることのない現実なのかもしれない
陽射しに撫でられた
薄氷のかけらと痛みは
やがてやわらかい水に同化し
キミが望むなら
飲むことだってできるだろう
そのために扉を開け
厳重にかけたマスクをはずしキミは春の酸素を
吸う
更新する
隅々までふくらんだ肺は果実のように
そうして
出来たての白いマシュマロみたいに僕らは再会する
人も
マシュマロも
この星のなんピースかは
そんな水から成り立っている
泳ぐにはまだ早いけれどね
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