がらすゆき/
ただのみきや
減りせず
噴きこぼれもしない
空虚が
目は見るが
なにも追わない
中でなにかが泳ぐだけ
唖々……唖々……どこへ
ことばにならずこえにされず文字のからだも得ないまま
逝く雪ながれすがる硝子に去り往く姿はさらさら泣いて
百や千もの詩想
ほどけてみえず
みずのまにまに
《がらすゆき:2017年2月18日》
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