自分大好き/
花形新次
優しい声で
囁く言葉はすべて
嘘っぱちよ
だって嘘は
自分を輝かせるための
言葉のアクセサリーだもの
バレたら
バレたで
「私の記憶は
都会の冬のアスファルトに張った
薄い氷のように脆く、危うい」
とか何とか
訳の分からないこと言っておけば
みんな、ヘーッ!てなもんで
簡単にうやむやに
出来ちゃうんだもの
エヘッ?
ラリ子って
とっても素敵でしょ
ラリ子
そんな自分が
だーい好き!!
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