フラグメンツ 雪どけ/
AB(なかほど)
北へ
南へ行こうと思う
さよならと
背を向けて
梅林
もう一度振り返ると
梅の花にも似合わぬ
二月の風が吹く
少しずつでいいよと
毎年吹く風が
雪々
世界の涙に溶けそうな
雪々に
足跡をつけて行く
その足跡もすぐに溶けて行く
雪 降る げん
そこに 雪 降っとるげん
冬になればのたれ死ぬだけのキリギリス
僕らの明日はどっかにつながってるんだ
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(6)