漂流する自称詩人達/花形新次
 
機会があれば
どこにでも現れ
クソみたいな自称詩を
撒き散らしては
自分の足跡を残そうとする

クソつまらない自称詩が
いつか誰かの目に留まり
誰かによって
このうだつの上がらない状況から
引き上げて貰える日が
来るのではないか?

今までのクソ撒き散らしの結果
クソみたいな自称詩は
ずっとクソみたいなものでしかないし
クソみたいな自称詩を
書いている人間で一杯のところに
クソみたいな自称詩人以外の誰かが
感心を寄せることもない

そんなことは
分かりきっているのに
奴等自称詩人は
まだクソみたいな自称詩を
撒き散らし続ける

何故なら
彼らは生まれつきの
自称詩人だから

クソみたいな自称詩投稿は
漂流する自称詩人の
悲しいマーキング行為

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