余命宣告/
朧月
いつの時代に戻りたい?
まるで魔法使いのように君はきいた
あなたは?
そうきけなかった
できもしないことについて
私たちは真剣に悩みあった
遠回りをするように時間を過ごし
互いが痛い部分を少しだけ癒した
いつか名前がよばれ
君が遠くへいってしまうことを
私たちは知っていた
過去へ戻りたい
たとえ二人が出会っていなかったとしても
それからはじめる未来がかえられることを
今の私たちなら知っているから
戻る
編
削
Point
(1)