ちっぽけなロードショウみたいなドライブ/
 
大方忘れてしまった、夢みたいに儚い時間
そんな空気の層が降り積もって空は青く映るのです

毎日は透明な膜が抵抗感をつくる海のそこです
ときに日が陰り砂の底に埋もれてひとりぼっちになったり、
かなた頭上のきらびやかな色の群れに心を奪われたりもします

とても寒い雪の日に閉じた貝になるように
時間の感覚を取り落とした日にも際限なく波は寄せて返します

いえ、返せません
時に、避けようとさえ、します
正直、まだ上手には泳げません



日々があまりに透明なので、人の吐く言葉が痛烈な色彩を放ったり、
風の優しい色が咲くところを見たり、
逆に何も見えずに、迷子の子供のよう
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