黄昏/はるな
 

いま
手のひらがたのボトルの手首あたりまで
黄昏がせまっている

背中に受ける波を愛しながら決める
もう捨てよう
ここも あそこも あの本も
本物の海を見たり聞いたりしたこともあったけど
結局のところ
手首からうえほどの余白があればよいのだ
よいのだ


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