ディアー マシュマロ/魚骨堂
ディアー マシュマロ
こんな寒い冬の日には君のこと思い出します
公園で初めて君に出会ったときのことを
その日空は曇っていて今にも雪が降りそうでした
僕はベンチの片隅に座って
買う気もなく買ってしまったチーズのやり場に困ってました
けして美味しくはないそのチーズを
これ以上食べてお腹を壊さないかどうか…
冷めてしまった缶コーヒーが体現してる
有り余る時間をどう処理するか。
僕は心の底から寒さに震えていました
自分の置き場さえ見つからなくて
何処に行ったらいいのかわからなくて
ベンチに凍えながら座っていたのです
マシュマロ
君はそんな僕を見つけて
黙って
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