パンクの意味/鈴置友也
 
、叶えることのできる現実をより良いものにできる本当のパンクを探さなくてはならないと。今だからできるパンクがあるはずだ。それはどこにあるか? 自分に問いかけろ! と。

ぼくは、と、ここでぼくの話を始める。ぼくはこの歩みとともに生きてきて、他者や世の中に期待することはもう、一切ない。つまり自己満に落とすつもりなのだけど。その自己満は、自分なりに、自分の見たこれまでの嫌なもの、嫌な挫折を身に纏い生きて行く生き方からは訣別をするつもりだ。鋭角的な理想に縋りつけないのは何故なのか? それを考えるときそれは単に世の中を見ていて、自己を見ていないからだ。でも他者は変えられなくても、自分だけは変えられる。自分だけでも納得のいく形に自分を近づけること、妥協と諦めの中に自分を置かない、限界を自分で突破できる自分になること。それだけが今のぼくのなかでのパンクである。

長い歴史の中に置かれた小さな自分の人生がある。ぼくらはそれを1分も無駄にできない。1分も、無駄にできない。時間が自分に与えられている、その意味を考えるんだ。
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