記す物ではない、歩くシのケイタイ/狩心
はないが、
強い信念のもと 光の届かない真っ暗な空間に
どんなものでも創り出す事ができた
君と離れている時間に君の事を考えていた
一緒にいる時は 僕と君は僕と君ではなかった
乳母車の大群が交差点を渡り
僕らの横を通り過ぎていった
僕らは世界の道を走る全ての車を消し去る事に成功し
歩行者天国となったミチで、信号無視を繰り返した
鳥肌が加速して僕らは鳥になり 町は透明になった
姿が見えない中で、僕は君の声で君の居場所を知る
触れることは出来なくても、ほんのりとした湿度と気温で
暗号化された君が僕のそばをまっている と
分かる
加速していく心地よいリズムが
残す物ではなく 歩く事を教える
戻る 編 削 Point(1)