/印あかり
 
折れ傷つき 挫け痛み
苦い草を食いちぎり また歩み
道ならざる道に 壁は壁ですらなく
人のほほ笑みは 時に後ろ髪をひき
憎しみを擦りあわせて ほのかに熱をだし

また歩み また断崖に臨み
おおきく伸ばした両腕の 握りこぶし
空は青く 海は青く
吐きすてた草を食む馬の 風のようなたてがみ
時を怖れては 一度は死を思い
二度と日の目を見ない 怖れに負けて

泣き さけび 光は潰えた
静けさの前に わたしの耳を食い破れ
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