読書と表現/葉leaf
私にとって本を読むことと文章を書き表すことは、人生にとって不可欠のものとなっている。人生自体が読書や表現を前提としていて、呼吸や食事をするように私は言葉を吸収し吐き出す。読書と表現は、養分と活動であり、私の心の生存になくてはならないものである。読書と表現ができなくなったら私の心は死んでしまう、そのくらい切実なものなのである。
沈黙は死であり、感受性が死ぬときは自分が死ぬときだ。20代の頃から私はずっとそう思ってきた。一時期それを、資本主義的な生産主義や成長主義と同質なものと考えていたが、実質はそうでもないようだ。かといって何かを得たり感じたり語ったりする快楽に淫している、そのような快楽主義と
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