算数の時間/wakaba
僕らは小学3年生
産業廃棄物のような3年生
今日も算数の時間が始まる
ゴミ焼却のような時間が始まる
上級生が窓からおはじきを投げてくる
さんすうセットに入ってるおはじき
僕らはそれをうまくかわしながら
桃色のおはじきが何個あるのか数える
おはじきには小型のカプセルが仕掛けられていて
当たると中からおはじきの色したペンキが弾け飛ぶ
飛び散るペンキと悲鳴が渦巻くなか
僕らは桃色のおはじきを数える
キンコンカンコンとチャイムが鳴り
算数の時間が終わる
桃色のおはじきはいくつありましたか
先生が満面の笑みで問いかける
それぞれが答えを出し合う
僕は顔がペン
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