短歌 7 秋まで/グロタン
 
瞳力(めぢから)で 夏の夕空 かき混ぜて
 神様困らせ 得意顔です

夏若く 光静かに 輪を帯びて
 見えない形 胸につわりて

朝焼けに 落ち着きなさいと 諭されて
 泣くな嘆くな 我が土用波

悲しみも 喜びとしても 人の汗
 祭り歌なら うたうで十分

音消えて 月にかぶさる かさ深く
 揺れる紅葉の 何楽しくて
 

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