あおい星空/
水宮うみ
詩が居なくなって、冬の光のなかに立っている
はらはらと降る雪をみて、私が行ったことのない、遠いだれかの地上を思う
雪が止み、あおい星空が見えるとき、私たちはまるで同じ場所に立っているかのように、綺麗を共有する
冬が終わると、すべての背中に小さな羽が芽吹き、
桜が咲く頃みんな飛んでいく
詩の居なくなった冬で、私が夢みたことは、あなたがあなたの優しさを、大切に持ち続けること
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