藍に似た色/青の群れ
の回帰
とかそれっぽいこと言い始めてさ、みたいな、たぶん、そんなかんじでしょ
ワンクリックで塗りつぶし、液晶の色の名は数値でしかない
それでも戻るボタンのない世界を不便に感じるようになってしまった
絶望や、痛みがわからないまま光っていて
ただ、芸術の意味とか、そういう、いけてる風潮とかを排除して、
模倣のようなその行為に新しい意味を見出してよ
それは祈りにも似ている
白熱灯の灯る部屋、指で溶いた絵の具
ざらつく粒が滑らかになるまで感覚とぎすまして、
乾いた刷毛と礬水引きをした鳥の子紙
筆を紙に下ろす、それだけで
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