半真半偽/ピッピ
 
。ぶらぶらと歩いて、いいにおいがするなと思ったら、鶏の死んだのを、串に刺しているものがあったので、一つ買って。一人で食べる。おーい。君が、こうなっていないといいんだけどな。鶏の死んだのを、一人で食べるなんて、そんな寂しいことが、起こるような世界に、君の吐き出す二酸化炭素を、紛れされたくなくて。だから僕は。必死で。こんな美味しいものを。一人で食べるなんて。そんなこと、ないよな。僕のあたまの中に君がいて、世界はどこに行ったんだろう?僕のあたまの中は、世界を…体現しているものじゃなかったのか?君の声が…確かに空気をふるわせ…現象として起こっているのに…どうして目には見えないんだろう?いくつかの大事なことは…どうして全部…目の前に転がっていないのだろう?でも。もう君は応えてくれないさ。人生の答えは、世界の答えは、全てを知っている、この世を作った人が、もしいるのだとしたら…。きっと、いまごろ一人でごはんを寂しく食べているのだろう。そうして僕は、僕のあたまの中に消える。
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