創作童話詩/水菜
なあ。 なかない。 朝 ふる 雨。
雨。降る、朝、こごえたか。なあ。
雲が千切れたところを見ていたか。
なあ。最後に。 なあ と 鳴き 伝えりゃ良かった なあ。
雲が千切れたところは見たか。
空は青かった だろうか。 なあ。
なあ。
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『雪道』
かじかむ手足を縮こませながら、雪に足をのめり込ませながら、つんのめり
空瓢箪に酒を貰いに
お父に褒められたくて
吹雪の夜に見た幻想
美しお化けの千佳子ちゃん
じぃっと凍った池を見つめてた
ちかちゃんちかちゃんどうしたの?
声をかけて訪ねた
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