それでも絶やさずに/
印あかり
望まないものを食べて
ふっくらと肥えた鳥達
心はやぶれ、夢を違えて
雪はこんこんと降りしきる
温かい巣にいられないから
誰もかれも震えて
つめたい石の灯りを頼りに眠り
どれほど願えど変わらない
境涯のぎりぎりに臨む夜明け前
そういえばあれが食べたいと
今更思っても
雪を飲むほかなくて
わらう
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