君に贈る最後の詩/桜 歩美
 
ました

君はいつも優しく穏やかで
人のために何かが出来る子ですね
私が具合が悪い日には私の枕元に来て
「今日は起きなくても大丈夫だからね」と
朝ご飯を自分で用意して「行ってきます」と言って
鍵を閉めて学校へ行く優しい君

「大学へ行ってちゃんと就職して
お母さんのこと楽させてあげるね」って
昔のホームドラマのようなセリフを言う君
大丈夫
お母さんは自分のことは何とかなるので
どうか君が君自身がその努力で幸せになってください
お母さんは君が産まれてくれて
こうして大きくなってくれて
本当にそれだけで幸せな人生です
だからどうか君はお母さんの何倍も幸せになってくだ
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