君に贈る最後の詩/桜 歩美
ました
君はいつも優しく穏やかで
人のために何かが出来る子ですね
私が具合が悪い日には私の枕元に来て
「今日は起きなくても大丈夫だからね」と
朝ご飯を自分で用意して「行ってきます」と言って
鍵を閉めて学校へ行く優しい君
「大学へ行ってちゃんと就職して
お母さんのこと楽させてあげるね」って
昔のホームドラマのようなセリフを言う君
大丈夫
お母さんは自分のことは何とかなるので
どうか君が君自身がその努力で幸せになってください
お母さんは君が産まれてくれて
こうして大きくなってくれて
本当にそれだけで幸せな人生です
だからどうか君はお母さんの何倍も幸せになってくだ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)