枯野原/
花形新次
やがて首の肉が腐り始めて
重みに耐えられなくなって
ちぎれて落ちたのだろう
床は、鳥井龍夫さんの頭と胴体
糞尿と体液まみれで
足の踏み場もなかった
少し離れたテーブルの上に
遺書と見られる書き置きがあった
枯野原自称詩人で死んで行く
鳥龍
死んで行くのは勝手だけど
よくも理由あり物件にしてくれたな!
大家さんは鳥井龍夫さんの
首を思い切り蹴った
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