メリーゴーランド/水菜
、次の瞬間に、そう認識する。
何故なら、そのよちよち歩きの子供は、瞬間、メリーゴーランドの中の作り物の人間として、メリーゴーランドの馬の上に乗り、くるくると回っていたからだ。
少年は、首を傾げながら、溶けそうになっているアイスを慌てて持ち直した。
暑い日差しが、照りつけた時、その少年は、次の瞬間には、そのような事柄を隅に追いやってしまうだろう。
私は、窓の外を見ているのか、窓の外を見ている私を下から見上げているのか、そんなことにこだわってはいない。
唯々、照りつける日の暑さに目眩が起きているのか、ふらりと揺れる何かを見ていた。
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