どれだけの嘘が必要だろう?/
はるな
捨てられた猫のために
いったいいくつの嘘が必要だろう
きみが飛んでいくほど風の強い午後
覚えたてのからだに
バターのようにしみた嘘
ひと晩じゅうかけて
愛をはがしていく
たぶんきみを好きだよ
明けがたの夢と同じくらい
可愛い嘘を守るため
いったいいくつの真実が必要だろう
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